国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者?聴覚障害者のための大学です。

教育?学生生活

教育課程?教育方法?学習環境

Q21 授業料以外に教科書代や実習費用などはどのくらいかかりますか。

A 概ね以下のとおりとなります。

学内?外での実習経費等

  • 【保健学科鍼灸学専攻】:初年度のみ学内実習経費(実習着?靴、鍼実習用具等)約30,000円~40,000円程度。また、予防接種、抗体検査費及び学外実習交通費等が必要となります。
  • 【保健学科理学療法学専攻】:学外実習等経費年間約100,000円~150,000円(4年間で約450,000円)が必要となります。
  • 【情報システム学科】:2年次以降インターンシップの交通費?宿泊費等が必要となります。

その他各学科?専攻とも教科書?教材費、学生教育研究災害傷害保険(学研災)の一部負担金等が別途必要となります。

Q22 授業で使われる資料等は、視覚障害者用に準備されていますか。

A 教材は点字、墨字の拡大文字、普通文字、電子ファイルなど様々なかたちで用意されます。個々の学生の視力を考慮して、各人が最も使いやすいものを自分で選択できるようにするためです。また、地域のボランティアの方々にご協力いただいての点訳やリーディング?サービスも利用できます。

Q23 これからの情報社会を考えると視覚障害者にパソコンは必須だと思います。情報システム学科に入らないとパソコンを覚えられませんか。

A すべての学科で入学時に集中的にパソコンの基本操作を覚えてもらう実習があります。本学での学習にパソコンは必須ですが、全員が習得しています。安心して学習してください。

Q24 ほとんどの学習にパソコンを使った学習が必要になると聞きましたが、パソコンでの勉強は目の負担になりませんか。

A 確かに自習や課題をこなすにもパソコンは必須です。しかし、パソコンの画面表示を拡大したり音声で読み上げたりする装置や点字ディスプレイが整備されていますので、目の負担をある程度は軽減できます。また、教科書や配付資料も、個々の学生の見え方の状態に応じて拡大などをしています。

Q25 入学前に他大学で修得した単位は、認定してもらえるのでしょうか。

A 既修得単位認定という制度があり、教育上有益と認めるときは60単位を限度として認定されます(編入学の場合、上限はありません)。入学手続時に案内します。また、大学や短大でなくても専修学校専門課程や高等学校の専攻科で修得した単位も認定が可能です。入学時に忘れず申請してください。

Q26 放送大学との単位互換制度は、どのようになっていますか。

A 平成11年度に単位互換協定が締結され、平成12年度より放送大学科目が2科目受講できるようになりました。放送大学科目は、本学の教室でビデオにより受講し、試験に合格すれば教養教育系科目(卒業要件の単位)として認定されます。ただし、令和6年度は開設されません。

Q27 期末試験等には、実技も含まれるのでしょうか。

A 実習や基礎実技の授業では、実技試験を行います。

Q28 筑波技術大学に入ったら哲学や心理学といった職業には直接結びつかない科目も深く学びたいと思っています。勉強できますか。

A 教養教育系科目が用意されています。

Q29 鍼灸学専攻と理学療法学専攻の内容の大きな違いは何ですか。

A はり師?きゅう師、あん摩マッサージ指圧師を目指すのか、理学療法士を目指すのかが大きな違いです。また、カリキュラムも大きく異なります。

Q30 転学科?転専攻、編入学の制度はありますか。

A 転学科?転専攻の制度があります。

編入学については、原則として第2年次又は第3年次に、希望する学科?専攻において教育上支障がないと認められる場合に限り実施します。

Q31 筑波技術大学を卒業して得られる資格等を教えてください。

A 学科?専攻ごとに以下のようになっています。

  • 【保健学科鍼灸学専攻】
    はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師国家試験受験資格
  • 【保健学科理学療法学専攻】
    理学療法士国家試験受験資格
  • 【情報システム学科】

    情報処理関係の認定試験では受験に特別の学歴や資格は要求されません。よって、本学科を卒業したからといって、特別の受験資格や免除規定があるわけではありませんが、在学中にITパスポート、基本情報技術者試験等を受験するよう指導しています。

Q32 筑波技術大学で教員免許は取れるでしょうか。

A 保健学科に中学?高校一種の「保健」、情報システム学科に高校一種の「情報」の免許の教職課程が設置されています。さらに、令和3年度から情報システム学科に中学?高校一種の「数学」の免許の教職課程が追加で開設されました。

日本国憲法などの単位のほかに教育実習等を含む教職科目に指定された単位を修得し、県教育委員会に申請することによって教員免許状を取得することができます。教職課程の単位は卒業単位に含まれないものが多いので、教員免許取得を目指す学生は、最低でも150単位程度修得する必要があります。教員免許取得を目指す学生は4年間十分な自覚と計画性を持って学習してください。「情報」の免許については学部で一種免許状を取得した場合、引き続き本学大学院に進学し、指定された科目を修得することにより、高校「情報」の専修免許状を取得することもできます。

特別支援学校自立教科(理療)の教員免許を取るには、本学の鍼灸学専攻卒業後に筑波大学理療科教員養成施設に進学して、教職に必要な単位を修得する必要があります。